イヌ・ネコの一般診療から専門外科診療まで、ご相談ください

宇治動物病院

交通アクセス

スタッフBlog

14.8.11

愛犬のお口のケアは大丈夫ですか?part1

台風の為に、宇治川が増水し宇治の花火大会が中止になってしまいましたね(+_+)当院からも少し花火が見えるので楽しみにしていたのですが残念です。

 

こんにちは、獣医師の中村です。今回は、タイトルの通りわんちゃんの歯のケアについて2回に渡って書きたいと思います。

 

 

普段診察をしておりますと、「わんちゃんも歯磨きが必要ですか?」と、聞かれることがあります。

 

その答えは、「Yes」です。

 

意外かも知れませんが、わんちゃんには齲歯(うし)、いわゆる虫歯はあまり多くありません。

 

それにはいくつかの理由がありますが、ひとつは口内のpHの違いです。

人間の口内のpHが6~6.5の弱酸性なのに対し、わんちゃんのpHは8~8.5とアルカリ性になっています。虫歯菌は酸性の環境で繁殖しやすく、糖を酸にして歯を溶かしてしまいますが、わんちゃんの口内はアルカリ性で虫歯菌が繁殖しにくく、また、唾液の中にでんぷんを糖に分解するアミラーゼが無いため、糖が口内にあまり長くとどまることがありません。

 

虫歯が少ないわんちゃんに、なぜ歯磨きが必要なの?

 

と、言いますとそれはずばり「歯周病の予防」のためです。

もう少し具体的に言いますと「歯垢の除去」のためです。

 

歯垢は、歯周病のもとになる細菌の温床となります。さらにワンちゃんの場合、歯垢はわずか3日程で歯石になると言われています(人間では3週間!)。

 

歯石が付着すると歯磨きではもう取れませんし、表面がザラザラしているのでより歯垢が溜まりやすくなります。これが悪循環を起こして、どんどん歯垢や歯石が付くことで歯肉が赤く腫れる歯周病を起こしてしまうのです。

 

3歳のわんちゃんの約80%は歯周病であるというデータがありますので、「うちの子は大丈夫!」と、思っている方も他人事ではありません。

 

 

歯周病になると以下のような影響が出てくる可能性があります。

 

   ・歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい、歯がグラグラする、抜けてしまう。

   ・歯と歯肉の間に膿が溜まる、いわゆる歯槽膿漏を起こす。

   ・歯根部まで膿が溜まるようになると、骨を溶かして鼻と口が貫通してしまったり、

    口と頬っぺたが貫通して血や膿が出る。

   ・歯周病菌が血管から全身に広がり、心臓、腎臓などの疾患を引き起こすこともある。

 

そして、なにより「うちの子はめちゃくちゃ可愛いんだけど、口の臭いだけは・・・」という方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

 

歯周病にならないために、どうゆう風に歯磨きをすればいいのか、またすでに歯石が多量についてしまっている場合はどうすればよいのかまた次回お話させて頂きます。

 

以上、宇治市にあります宇治動物病院(専門外科診療/整形外科、神経外科、一般外科をおこなっています)の獣医師の中村でした。